NEPENTHES TOKYOの引越し完了。
移転先の建物は、元々NEPENTHESが本社として使用していたもの。数軒となりは、NEPENTHESが最初に店を作った場所で、今はLANTIKIさんがお店をやられている。当時この辺はまったくの住宅街でそこにいきなり不思議な店がある感じがとても良かった。当時どこも使ってなかった流木だらけの内装で外壁にはなぜか亀のミニチュア人形があったりして、中に入ったらそこでしか買えないものばかり。そりゃあかっこよかった。
大学生だった頃、自分もアルバイト店員として店に立っていた。入荷する全ての物に興味津々で、働きながら物や人に刺激を貰った思い出の場所だ。回りは随分様変わりして、ちょっとしたトレンドスポットになったけど、やっぱりNEPENTHESはこの辺が一番落ち着くという結論。
とここまで書いて、そんな当時のお店を作った装飾家の沖山潤さんに電話してみた。お元気で良かった。ジャクソン・ブラウンの話から音の話になって、あるウェブサイトを教えてくれた。
NPR MUSICというウェブサイトで、確かにすごく良い。音好きは是非。
さて、開店当日は、行き方を尋ねる電話が鳴っていて懐かしかった。確かに、この辺は道が入り組んでいて分かりにくい。自分が店に立っていた20数年前も、毎日ほとんどの電話が店までの行き方を尋ねる内容だった。Googleマップがあるこの時代だけど、電話でのやりとりも良いもの。携帯と睨めっこしてるより、電話で聞いた場所を目で探しながら来た方が楽しそう。どんどん電話して下さい。
店の前にはこれからシンボルツリーが入る予定。でも、あの入り組んだ場所にどう考えてもトラック入らないよなあ。。青山通りから中華のホウライへ向かって、スタッフ皆で大木を神輿みたいに担いでる絵が頭の中に浮かんでは消える。。現実になりませんように。
実は店のオープンを見届けた数日後には、北海道へ撮影に。
何もかも美しくて最高だった。






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写真家・川内倫子
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